Asian Toy Dog
ヨーロッパの愛玩犬達とは別に、
中国、チベットなどを中心に栄えた小型愛玩犬達です。
日本では日本原産の狆よりも、シー・ズーの方が人気があるようです。(^^;)
Japanese
Chin（狆/ジャパニーズ狆/ジャパニーズ・スパニエル）
原産国：日本
体高：23-28cm
体重：3-4kg
カラー：ブラック＆ホワイト、レッド＆ホワイト。（ただし、レッドにはセーブル、ブリンドル、レモン・オレンジまでの濃淡が含まれる）
狆の祖先が初めて日本にやってきたのは奈良時代、730年の事である。
先祖についてははっきりしていないがチベタン・スパニエルの系統でペキニーズは親戚にあたる。日本で最初の改良犬である。
その時代から日本では唯一の愛玩犬種として繁殖され、1800年代ペリー提督によって、アメリカ、イギリスなどに紹介された。
見かけからかジャパニーズ・スパニエルと呼ばれていたが、スパニエル種の血は全く入ってない。
手入れについてはブラッシングなどの手間はかかる。遊び好きであるが、室内で自由に遊べるスペースさえあれば散歩は絶対必要ではない。もちろん、してあげた方がいいに決まっているが。
性質はさすがに大名や大奥で飼われていただけあって、マナーが良く清潔好きで、大人しい。プライドが高く、強情で子供は好きだが荒い扱いには我慢がならない。
Kyi Leo（キー・レオ）
原産国：アメリカ
体高：23-28cm
体重：6-7kg
カラー：ブラック＆ホワイト、グレー、ゴールド、ブラック、クリーム、ゴールド＆ホワイト
誕生年1972年という新しい犬種である。カルフォルニア、サン・ホセで系統繁殖された。
1950年にラサ・アプソとマルチーズという西洋と東洋の愛玩犬の偶然の交配によってロサンゼルスで最初の子が産まれ、カルフォルニア州サン・ホセで愛玩犬としての繁殖が続けられた。犬種名の選定とスタンダードの確立に貢献したのはハーリート・リンという人物である。
エネルギッシュで陽気なコンパニオン・ドッグがこの犬の作出目的。社交的で人を喜ばせることが好きな犬。また、よく吠え、ラサ・アプソから継いだ警戒心も多少残っているので良い番犬になるだろう。
長い被毛を保つためにたびたびブラッシングが必要だが、クリップは必要ないので手入れは簡単。
庭がなくてもよく主人にも忠実なので、これから、良い愛玩犬として名をあげるかもしれない。
Lhasa
Apso（ラサ・アプソ）
原産国：チベット
体高：23-28cm
体重：6-7kg
カラー：ライオン、ゴールドに耳と顎髭の先端に濃いティップが入ったものが好ましく、他にサンド、ハニー、濃いグリズル、スレート、スモーク、ブラック、パーティー・カラーがある。
チベットの山岳で生まれたチベタン・スパニエル、チベタン・マスティフなどの5犬種の内の1種。一般の家庭や僧院でペットとして飼われていた。人は死と同時にラサ・アプソの体内に入ると信じられていたことから、尊敬を集めていた。
ヨーロッパでは1929年、ロンドンのドッグ・ショーに初お目見え。1933年、イングリッシュ・ケンネル・クラブで公認された。現在（06年9月）ではショー・ドッグとしても、それなりの数のラサが国内に入って来ている。
飼うのにはかなり綿密なコートの手入れが絶対必要。活動好きなので適度の運動が必要。主人とは仲が良くても、他人には打ち解けない。大胆で短気なところもあるので、子供のいないところで飼いたい。見かけにも関わらず、理想的な愛玩犬ではない。
Pekingese（ペキニーズ/ペキン・パラストフント）
原産国：中国
体高：18-23cm（アメリカでは6.3kg以下の制限が付き、イギリスでは牡は5kg以下、牝は5.4kg以下がが理想とされる）
体重：4-6kg
カラー：全色可だが、耳に続くブラックのマスクと目の回りの眼鏡は望ましい。ブラック、レッド、フォーン、ブラック＆タン、セーブル、ホワイト、ブリンドル、パーティ・カラーなどがある。
何か、一時期（90年代後半）、白ペキって多かった気がするけど、数年前に雑誌によく「珍しい白ペキ！」みたいな文字が踊っていたのは、流行になったの？ひょっとして。(^^;)
中国の伝説には獅子と猿が結婚し、獅子の威厳と猿の愛嬌を備えたこの犬が生まれたとされてる。
紀元前から中国の王朝で愛され、神聖なものとして信じられていた。この犬を盗んだ者は死刑にされたと言われるほど、大切に扱われていた犬である。見た目からライオン・ドッグ、飼い主の着物の袖にいれられて可愛がられたことから、スリーブ・ドッグなどの愛称も持つ。
ヨーロッパには19世紀、阿片戦争時に西大后の愛犬がイギリスに持ち帰られ、紹介された。
トリミングは必要ないが、ブラッシングには時間と気を使わなければならない。鼻ぺちゃ犬の類に入るので、目にも手入れが必要。
狆の様に高貴な人々に猫可愛がりされたからであろうか、独立心が強く、確固たる意志を持ち、自分のやり方を主張する。動きはのろく、落ち着いており、甘えん坊で飼い主もテリトリーも独占しようとする。他人には冷然としている。
Pug（パグ/モップス/カーリン）
原産国：中国、
体高：25-28cm
体重：6-8kg
カラー：ブラック、シルバー、フォーン、アプリコット・フォーン、ホワイト、スレート・グレー、サンド・グレー
Shih
Tzu（シー・ズー/シー・ツェ・コウ/クリサンスマム・ドッグ）
原産国：中国
体高：23-26cm（アメリカでは20cm以下、28cm以上は失格）
体重：3.5-8kg
カラー：全色可
確か中国語では「獅子狗」と書いてシー・ツー・クゥぐらいの発音で読んだと思います。もちろん、これがこの犬の犬種名の由来。
犬種自体はペットとしては国内では常に一桁代の人気種。ショーでもその豊かな被毛で、美しさを競うメジャーな犬です。
KC、AKC、FCI、CKC等で公認。
生まれとしてはチベットの犬とペキニーズの混血とされている。
チベット犬についてはラサ・アプソであるとする説とチベットのマウンテン・ドッグとされるものがある。（一応、チベット自体高地なのでラサも山の犬と云えば山の犬なのですが）チベット産でマウンテン・ドッグというとチベタン・マスティフとチベタン・キュイ・アプソがあり、シー・ズーのサイズはラサが一番近いのですが、マウンテン・ドッグとするとチベタン・キュイ・アプソの方が有力かな。
また、古くから存在していたという説もあり、紀元624年にはいたという説がある。唐の時代にウィグルの王から一つがいが送られたとか、17世紀中頃にチベットから送られたとか諸説あるが、どれにしろ中国に入って宮廷犬として栄えたというのは確かな事だ。
ヨーロッパ圏へはイギリスに1930年、二頭が入り、当時は東洋犬のグループを「アプソ（山羊の意味）｝という名で一くくりにして、シー・ズーもこの中に含まれていたようだ。35年にシー・ズー・クラブが発足し、38年にはスタンダードが作成される。
アメリカに紹介されたのは第二次大戦後の事で、1969年にAKCで公認を得た。
陽気な性格で遊び好き、活発。豪快な面も持つが猫の様に穏やかでもある。子供と遊ばせることも出来るが、場合によっては頑固な犬もいるのでしつけは根気よく。宮廷犬だったのでプライドが高いともされますが、その辺りはしつけ次第。トリマーさんには「噛む犬」として悪名高いと聞きますが、プライドが高い犬だからとしつけを怠ったせいも多分にあると思われます。小さな犬だからどうにでもなるといって、しつけを怠らないこと。
運動は必要であるが小さな犬なので膨大ではない。それよりも毛の手入れに気を使う。伝統通りのコートを望めば毎日、毛の手入れに相当な時間が割かれる事だろう。コートが傷まないように紙で包まなければならない。そこまでこだわらない人は、テリアのような短いカットにする場合が多く、これも愛嬌のある姿で可愛い。
他に頭のトップの毛が目に入らないようにゴムで結んでやること、耳のチェックを週1回くらいで行うこと。
家族性腎症という病気が知られているそうです。致死性で、遺伝のメカニズムがアメリカの大学では研究対象になっているそうですが、現在では改善されたのかなぁ。（だいたい、致死性って致死遺伝なのか？それとも発病したら死に至る遺伝性の病気なのか？）
飼っている方からの情報だと、ヨーロッパの好みでヨーロッパ産はアメリカ産のシー・ズーより鼻ぺちゃだとか。キング・チャールズ・スパニエルもいつの間に鼻ぺちゃに変えちゃった実績があるから妙に納得する話。(^_^;) 確かにアメリカの犬の本を見ると違和感あります。なんか、表情違くないか、お前？って感じ。小振りのラサ・アプソくさい。日本にも狆がいるので、日本人は鼻ぺちゃ好みなのかもねぇ。
Tibetan
Spaniel（チベタン・スパニエル）
原産国：チベット
体高：25-25.5cm（イギリスでは38-40cm）
体重：4-7.3kg
カラー：全色可
Sighthound 
Spitz
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Gundog
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