Bulldog & Bulldog Cross
ここではブルドッグと、その祖といわれるアーラントを含んだ
ブルドッグ系とその交配種を紹介しています。
ちなみにブルマスティフはマスティフ寄りなので、Mastiff
Crossに連ねられています。
Alaunt(アーラント)
原産国:ロシア、中央アジア
ブルドッグの祖先として名の登場する犬種で、古代の絶滅種。
イラストで見た感じではマスティフとブルドッグの中間のような感じ。身体はがっちりしていて、頭も大きく、現在の犬種ならアメリカン・スタッフォードシャー・テリアが似たタイプかな。
起源はロシアのコーカサスからサルマチアのマスティフ・タイプの犬や現在のイランあたりにいたカフカス族が使っていた作業犬で、基本的にはアラン人(サルマタイ系遊牧民)の犬の様だ。
アラン族はフン族の侵入により、372年に制圧される。この時、フン族と共にヨーロッパを移動したアラン族の一部が一緒に連れていった犬が白い犬で多くの白いマウンテンドッグ達の祖先の様だ。
当時の「Alant」という呼び名には品種的な意味ではなく、「作業犬」という意味があり、アーラントの中でも、最も軽いタイプはサイトハウンドとして、中間タイプはハウンド(セントハウンド)として、そして、最も重要視されたのが重いタイプ=マスティフ・タイプだった。
マスティフ・タイプは訓練され、重要な戦争の兵器としても活躍していたらしい。
アラン人は紀元前1000年あたりからローマの西側に出入りをしているので、ローマン・モロサスとアーラントもいくらか、血統的な関係があってもおかしくない。(追記 07年01月)
Alapaha
Blueblood Bulldog(アラパハ・ブルーブラッド・ブルドッグ)
原産国:アメリカ
体高:牝は51-58cm、牡は56-64cm
体重:牝は23-32cm、牡は32-46kg
カラー:ホワイト&タンなど
アメリカの一家族により繁殖された珍しい犬種。現在でも一家の孫娘であるラーナ・ルー・レーンによって繁殖は続けられているそうです。
この犬はアメリカはジョージア州のレーン家で繁殖された、イングリッシュ・ブルドッグの血を引く護衛犬で、バック・レーンが飼っていたオットーという名の犬が祖先となっているそうだ。この犬の頃には牛、豚などのハーディングを仕事にしていたが、犬種となってからは護衛と家庭犬向けに繁殖されている。
見た目で目立つ青い瞳が印象的な外見の犬で、ブルドッグ系らしく肩はがっちりしている。尻は筋肉質だが、肩幅ほどはなく、狼爪は切らない。
遺伝子プールの狭さの為に出る眼瞼内反(眼瞼が反転する)などの病気が出ることがあるらしく、これから改善されるべき点であろう。(追記 06年08月)
American
Bulldog
(アメリカン・ブルドッグ/アメリカン・カントリー・ブルドッグ/
オールド・カントリー・ブルドッグ)
原産国:アメリカ
体高:48-71cm
体重:30-58kg
カラー:クリーム、ホワイト&レッド・ブリンドル、レッド・ブリンドル
生い立ちがなんとなくオールド・イングリッシュ・ブルドッグに被りますが同犬種の名前違いって事はないですかねぇ?(サイズはちょっとこちらの方が大きいようですが。)ちょっとそんな気がしています。知っている方いましたらメール下さい。(^_^;)
今のブルドッグの子孫ではなく、オリジナルのブルドッグ(オールド・イングリッシュ・ブルドッグの事か?)の子孫とされ、古い時代のブルドッグの姿に近いとされることから、アーラントにも似ているかもしれない。とにかく、実用のブルドッグであることは確かである。
アメリカに初期のイギリスからの移住者が連れ込んだ、ブルドッグの子孫である。アメリカ産の犬種としては古い方であろう。
性質は大胆で活発。頭がしっかりしていて大きいが、それに伴って首と肩の筋肉もしっかりしている。今でも現役の番犬、作業犬として多くが働いているため、サイズやタイプの差が激しい。(追記 06年08月)
American
Pit Bull Terrier
(アメリカン・ピット・ブル・テリア/ピット・ブル・テリア/アメリカン・ピット・ブル)
原産国:アメリカ
体高:46-56cm
体重:16-36kg
カラー:
American Staffordshire Terrier(アメリカン・スタッフォードシャー・テリア)
原産国:アメリカ
体高:43-48cm
体重:18-23kg
カラー:
Boston
Terrier(ボストン・テリア/ボストン・ブル/ボストン・ブル・アンド・テリア)
原産国:アメリカ
体高:25-43cm
体重:ライトー4.5-7kg、(7kg未満)
ミドルー7-9kg、
ヘビーー9-11.5kg
カラー:ブラック&ホワイト、ブリンドル&ホワイト
Boxer(ボクサー)
原産国:ドイツ
体高:53-64cm
体重:25-32kg
カラー:フォーンとブリンドル。またはそれらにホワイトのマーキングがある
以前は交配犬種のブレンベイザー・"マスティフ"というところから、マスティフ・クロスに分けていましたが、ブレンベイザーのイラストなどを見たり、初期のボクサーを見ると古いブルドッグに近いなぁと感じ、ブルドッグ側に移動しました。しかし、初期の姿から見ると選択繁殖でここまで変わるとは・・感嘆させられます。(@.@)
最初のボクサーはフランスで購入されたブレンベイザー・マスティフに始まる。このブレンベイザーの小さな雌犬と、飼い主ゲオルク・アルトの地元ミュンヘンの土地の雄犬を交配。パーティー・カラーのシュンケンと名付けられた雌犬がうまれる。このシュンケンにイングリッシュ・ブルドッグを交配し牡のフロッキと牝のブランカが産まれた。
フロッキは1895年にミュンヘンのドッグ・ショーに出陳され、ドイツのスタッド・ブックに載った第一号のボクサーとなった。
ブランカの方はメータ・フォン・デア・パッサージュというブリンドル&ホワイトの雌犬を生む。世界中の一流のボクサーはこのメータの血を受け継いでいると云われる。ただ、彼女らの血はたまに白一枚の子を出してしまい、聴覚異常を警戒される。白が1/3以上あるものもショーへの出陳資格はない。
なお、この犬種の子孫にドゴ・アルヘンディーノがいる。犬種としてはまだ公認はされないがブル・ボクサーという交配種も生まれつつあるようだ。
性質は人好き。外向的で何にでも顔をつっこうもうとするところもあり、活動的。気質にもむらはない。生まれつきの気品に満ちた犬で神経質、臆病であってはならない。攻撃的であることもいけない。
躾については生まれつき荒事を好む傾向があり、服従訓練はきちっとやっておくべきである。知能と学習能力が高いことは実用作業訓練、警察犬適正があることからもうなずける。盲導犬としても働いているらしい。
コートが短いので毛の手入れは比較的楽である。運動量、食事に気を配り、肥満にならないように気を付ける。暑さ、寒さに弱いところがある。
イギリスでは中枢神経に以上をきたす消耗性の病気、遺伝性の進行性軸索障害が発見されたが繁殖家の努力で根絶したと云っていいところまで改善した。この先も気を抜かず繁殖時には血統調査を怠らない事だ(この病気に限らず)。他にたまに心雑音のある犬がでるが、支障なく生きることはできるらしい。
断耳、断尾は国によってしない場合がある。アメリカ、カナダ、南米では断耳、断尾をし緊張感のある顔を強調する(日本もこれに準ずる)。イギリス、オーストラリア、北欧では断尾だけをし、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンでは産まれたままの姿である。
Bull
and Terrier(ブル・アンド・テリア)
原産国:イギリス
名前から見てブル・テリアと似たような過程のものだという事は予測がつく。おそらく、固定されてないなどの理由で公に知られていない犬種なのだろう。
その勇敢な性質はちゃんとジャック・ラッセルに受け継がれたことと思われる。
Bull
Boxer(ブル・ボクサー)
原産国:イギリス
体高:41-53cm
体重:17-24kg
カラー:ブラック&ホワイトなど、様々
生まれは交雑種だったが、元犬種以上にできのいい子が産まれた事がこの犬を犬種とさせた原因であったようです。
1990年代に現れた新しい犬なので未公認のようですが、性質のよさからいずれ公認される日も来るかもしれません。
ボクサーとスタッフォードシャー・ブル・テリアとの無計画な交配によってこの犬は生まれた。しかし、無計画な割にその子犬達は両親の性質の欠点を補っていた。
ボクサーが3歳程かかって性格が成犬になるところをブル・ボクサーほそれほどの時間を要さない。スタッフォードシャーの猟性の強さもそれ程見せることもない。また、ボクサーの皮膚ガンにかかりやすい体質と、心臓疾患にかかりやすいスタッフォードシャーの体質が改善されているとも見られている。
肩の辺りはスタッフォードシャーに比べると華奢な感じだが、両ブルドッグ系の血を受け継いだ後肢は筋肉質でしっかりしている。
断耳はしないようで、親犬種達に比べると優しそうな印象の犬。
Bull
Terrier(ブル・テリア)
原産国:イギリス
体高:ミニチュアー11-36cm、
スタンダードー48-56cm
体重:ミニチュアー11-20kg、
スタンダードー20-30kg
カラー:ホワイト、ホワイトにレッドかブリンドルのマーキング、ブリンドルのカラー・バリエーションとレッドにはホワイトのマーキングが入っていることが多い
Bulldog
(ブルドッグ/ブリティッシュ・ブルドッグ/イングリッシュ・ブルドッグ/バンドッゲ)
原産国:イギリス
体高:30-40cm
体重:18-23kg(イギリスでは23-25kg)
カラー:ブリンドル、単色のホワイト、レッド、フォーン、パイポールド(白地に不規則な薄く見える黒い班)。ブラウン、リバーは認められない。
犬好きだろうが犬嫌いだろうが、みんな必ず知っているのがこのブルドッグ。確かに個性的な姿形。(^^;) お散歩なんかで見かけた事がない割に、97年は1000頭程の登録があります。10年程前も1300頭程の登録があるようなので、ある意味、日本にも定着したのでしょう。
いく種もの犬種の原産地であるイギリスの名誉ある国犬である。
この犬、先祖はアーラントという古代絶滅犬種とされている。13世紀頃から1835年にイギリスでブル・ベイティング(雄牛と戦う競技)で人気があった。牛に食らいついても息が出来るように口より奥に鼻があり、振り飛ばされないように身体はがっしりしていて、足も踏ん張りが効くような形になっている。ブル・ベイティングについで1935年、闘犬廃止後は姿形のおもしろさからか、愛玩用に性格を直されて繁殖をされた。今日では良き、家庭犬である。
また、この犬種から生まれた犬種もかなり多い。このページのフレンチ・ブルドッグやボストン・テリアなどの愛玩犬を始め、闘犬仲間だったマスティフ系の犬に交配され、ブルマスティフ、ボクサー、土佐犬などが作出されている。
家庭犬として繁殖されて長いので性格に付いては特に問題はなく、穏和で親しみやすい。頑固なところがあるものもいるようだが、それこそがブルドッグのチャーム・ポイントなのらしい。(^^;) しつけも比較的容易であるし、子供や他のペットとも仲良くやってゆける。最低限の運動はいるが、長時間の散歩は必要はなく、むしろ、運動のさせすぎに注意する。
注意するのは犬の世話と環境で、しわが多い犬種なのでしわの間を拭いてやることと、暑さに敏感なので、換気の良いところで飼育すると良い。
また、この得意な体型はもはや自然分娩に適せず、ほぼ確実に帝王切開になる事を念頭に置く事。
Bullenbeisser
Mastiff(ブレンベイザー・マスティフ)
原産国:ドイツ
ブレンベイザーとは「牛咬み犬」という意味のドイツ語で牛いじめ、警護、猪猟、熊猟などに使われた犬の総称らしい。
この犬を交配に使った犬種にボクサーがあるが、使われた個体自体は原産国ドイツではなく、フランスの犬だったらしい。
写真で見た個体は頭の大きいがっちりした小柄なマスティフ。又は現在の犬種でいうとアメリカン・ピット・ブル・テリアやスタッフォードシャー・ブル・テリアの様な犬でした。頭は大きく、もちろん顎もしっかりしていて、体格も緩くなくがちっとした筋肉質っぽい犬。(追記 06年08月)
French
Bulldog(フレンチ・ブルドッグ/ブルドッグ・フランセ)
原産国:フランス
体高:30-31cm
体重:8-13kg
カラー:ブリンドル、ホワイト、フォーン、ブリンドル&ホワイト
Olde
English Bulldogge(オールド・イングリッシュ・ブルドッグ)
原産国:アメリカ
体高:40-56cm
体重:23-48kg
カラー:ゴールド、クリーム、リバー、ブラック&ホワイト、ブラック・ブリンドル、レッド・ブリンドル
昔のブルドッグの復刻だからか、綴りがちょっと違うようだ。(レア・ドッグ・ブリードより)
この犬種、「イングリッシュ」と犬種名に付いているが、アメリカで繁殖された犬種である。従来のブルドッグの行き過ぎたところ、呼吸障害などを改善し、古い時代(18世紀頃)の本当にブルバイティングをしていたブルドッグを再現しようと1900年代に作出された。
繁殖にはブルドッグの兄弟に当たる犬種達が使われている。ブルドッグを筆頭に、ブルマスティフ、アメリカン・ブルドッグ、アメリカン・ピット・ブル・テリアという顔ぶれである。
姿形だけでなく、性格にも闘犬らしいところはそぎ落とされており、もの怖じせず、勇気があり、それでいて攻撃的ではない。人なつっこいところもある。
顔の恐さを考えても、良い番犬となるだろう。(^^;)
Staffordshire
Bull Terrier(スタッフォードシャー・ブル・テリア)
原産国:イギリス
体高:35-41cm
体重:11-17kg
カラー:ホワイト、ブルー、ブリンドル&ホワイトなどがある。ブラック&タン、リバー及びホワイトが80パーセント以上あるものは望ましくない
Sighthound
Spitz
Species & Unique Dog
Molossian Dog
Scenthound
Toy Dog
Sheepdog
Gundog
Terrier
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