Cattle Dog

コリー種とキャトル・ドッグを分けました。
いくらか血統的には混じっている部分もありますが、
キャトル・ドッグ達はより頑丈にできています。


Australian Cattle Dog(オーストラリアン・キャトル・ドッグ)

  原産国:オーストラリア
  体高:43-51cm
  体重:16-21kg
  カラー:レッド・マール&タン、ブルー・マール&タン

 日本でもたまに見かけることのできる牧羊犬。
 実用の繁殖の為、初期の明確な資料などはないようだが、1893年オーストラリアでロバート・カレスキという人物がキャトルの繁殖を始め、4年後にはショーにも出陳。1903年にケネル・クラブ・オブ・ニュー・サウス・ウェールズに公認される。この時、正式名オーストラリアン・キャトル・ドッグを貰ったとされている。

 1813年頃までの他の国から持ち込まれた牧羊犬もある程度の牧草地であれば仕事をこなせたが、柵のないだだっ広い広大な土地では彼等も役には立たず、よりタフで高温に強く半野生の牛達に立ち向かえる強い牧羊犬を必要としていた。
 そして、1840から50年頃、オーストラリア各地で活躍していたブルー・マールのスムース・コリーブルテリアダルメシアン、ブラック&タンのオーストラリアン・ケルピーなどの牧羊犬たちが統一される。当時はまだ、正式な名はなくクィーンズランド・ヒーラーブルー・ヒーラーオーストラリアン・ヒーラーという名でそれぞれ呼ばれていた。そして、最終的にはディンゴの血までも配され、オーストラリアン・キャトルは産まれた。

 家庭にはよく慣れ、従順だが、よそのものには内気で用心深いので番犬にはよいだろう。牧羊犬だけあって躾もはいりやすいが、頑固な一面も持つので服従訓練だけは子犬の頃から早めにする。運動量の多い犬だが、咬む力が強くタフな犬だけにそれ以上の心の鍛錬が重要である。
 オーストラリアという広大で厳しい土地で牛相手に働くだけあって、家庭犬として飼うには十分な運動が必要であるが、その他の毛の手入れなどは手がかからない。

 希に生まれつき耳の聞こえないものがうまれる事があるらしいが、身体の一部が欠ければ死にも繋がる仕事をするだけに股関節形成不全などの遺伝病からは免れているらしい。(ただ、日本に入るものはペット、ショー用が主で実用犬ではないので、もちろん気を付けたい。)
 この犬種の近縁種でオーストラリアン・キャトル・ドッグ・スタンピー・テール・タイプという、尾が無いか、あっても10センチ程というタイプもある。


Australian Cattle Dog (Stumpy Tail Type)
(オーストラリアン・キャトル・ドッグ・スタンピー・テイル・タイプ/スタンピー・テイル・キャトル・ドッグ)

  原産国:オーストラリア
  体高:43-51cm
  体重:16-20kg
  カラー:レッド・マール&タン、ブルー・マール&タン

 上記のオーストラリアン・キャトル・ドッグの別タイプとして同種の枠に入れていたのですが、どうやらスタンダードが違うらしいので別犬種として扱うことにしました。ちなみにこちらはオーストラリアン・ケルピーの血は入っていないため、ブラック&タンのカラー・リングはありません

 今までに見ることができたこの犬種の写真は2枚。一枚はスタンダード通りな個体でしたが、一枚はウェルッシュ・コーギー・カーディガンの様な個体でした。足が短め、顔もキャトルよりコーギー似で野生味の強い顔。しかし、後者の方が本物のキャトルドッグなんだろうな。「働いてんぜー!」って顔だったもん。
 この犬の柵出に貢献したのはオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州に住む、ティミンズという牛飼いであった。かつて、この犬が非常に痛烈な咬み方をするために「ティミンズの咬み犬」という呼び名をもらっていた。
 オーストレリアン・ナショナル・ケネル・カウンシル公認。しかし、現在は非常に数が少ない。

 スミスフィールド・キャトル・ドッグディンゴの混血から発生したらしい。当時、オーストラリアン・キャトルと同じように踵などを咬んで牛を動かしていたようだが、あまりに容赦なく咬むのでこれを直すためにスコットランドから輸入したスムース・コリーの血が入れられた。
 キャトルに比べるとボディが短めで、正方形に近い体型をしている。咬み犬の頃からの尾はその後、選択繁殖によりスタンダードとして尾のないタイプとなった。尾はあっても10cmに満たない程度の尾である。耳がやや大きめ。
 性質は家庭には忠実だが外の人には警戒心を持つ。牛追いのため勇敢。
 牧羊犬種なので運動量はもちろん十分に行い、服従訓練をきっちりいれること。


Australian Heeler(オーストラリアン・ヒーラー)

  原産国:オーストラリア

 ヨーロッパからオーストラリアに持ち込まれた、いくつかの実用のシープドッグたちの子孫で、オーストラリアン・キャトル・ドッグの先祖にあたる。
 この犬が活躍した頃はまさに実用の犬種で、名より実だったのだろう。キャトルとして他のオーストラリアのヒーラー達と統合されるまでは見た目のスタンダードや血統より、強い犬かどうか、賢いかどうかが重要だったろう。ある意味で血統も重要で、強く賢い親であったかということが最も大切だったと思われる。


Blue Heeler(ブルー・ヒーラー)

  原産国:イギリス


Drovers Cur(ドローヴァーズ・クー)

  原産国:イギリス

 ランカシャー・ヒーラースタンピーテイル・タイプのオーストラリアン・キャトル・ドッグの紹介に名前が登場します。
 この犬の系統は判らないのですが、当時のヒーラー達と共に仕事を失い絶滅したとされるので、牧羊犬(中でも牛追い)をする事ができたのは確かなようです。また、キャトルドッグの血統には尾の無いものが交配に使われていたようです。
 とりあえず、Curの名前があるのでこちらに紹介しますが、他のヒーラーのサイズなどを見ると気持ちテリアよりの犬なのかも知れませんし、実用重視の血の入り交じった犬であったであろう事は確かなので、ひょっとしたらヒーラー系に移動するかもしれません。
 「Drove」がぞろぞろ歩く家畜の群、「Drover」がその家畜を売る商人。彼らの手伝いをしていたことを示し、「Cur」とは、見張る、作業をする、勇敢な犬等を示す古い言葉だそうで、この犬が熱心な作業犬であったことを示しています。(追記 06年12月)


Lancashire Heeler(ランカシャー・ヒーラー/オルムスキルク・テリア/オームスカーク・ヒーラー)

  原産国:イギリス
  体高:25-31cm
  体重:3-6kg
  カラー:ブラック&タン

 TVでドッグ・ショーの様子を撮っていて、それで一度だけ動くランカシャー・ヒーラーを見たことがあります。思ったより大きめでした。テリアのイメージが強かったせいかな?
 KC公認。

 古代にはこのランカシャー・ヒーラーの他、ヨークシャー・ヒーラーノーフォーク・ヒーラードローヴァーズ・クースミスフィールド・キャトル・ドッグなどのヒーラー達がいたようだ。しかし、これらは全て絶滅した。
 この犬種自体は20世紀初頭にセフトン卿の領内で発達した。
 主にウェルシュ・コーギー(ペンブローク?)マンチェスター・テリアの交雑種で(ダックスフンドの血統も説はある。)、1960年に復活した。サイズ等は古代のランカシャー・ヒーラーのままだがすでに仕事もなくなっている事と、加えられたテリアの喧嘩っぱやさのせいか本来の仕事にはあまり使われては居ないようだ。
 
 知能は高く、抜け目のない表情をしている。コーギー同様、頑固さと賢さ、タフさ、そして、テリアの警戒心と喧嘩っ早さを持ち合わせているので、常に忙しくさせてやると丁度いい。人間は大好きで人を喜ばせたいと常々考えている。
 被毛には手が掛からない。スムースだが時には微妙な飾り毛が混じることもあり、寒さには耐える。エネルギッシュな犬なので運動は十分に。しかし、テリアの気質も持っているので、突然狩りに出かけないような所で話してやりたい。
 耳は直立のものと半直立のものがいる。


New Zealand Huntaway(ニュージーランド・ハンタウェイ)

  原産国:ニュージーランド
  体高:50-60cm
  体重:18-30kg
  カラー:ブラック&タンなど

 日本にも那須どうぶつ王国(那須)、マザー牧場(南総)、「ブルーメの丘」(滋賀)、「ニュージーランド村」(広島北)などにハンタウェイが活躍してるようです。 
 仕事の方法がハンタウェイ(吠えて追う)なので、この犬種名らしいです。

 最初は某雑誌にて発見した牧羊犬。原産国がニュージーランドと言うことで、おそらく、お隣、オーストラリアのケルピーオーストラリアン・キャトルなどの血は引いているだろうとこちらに載せましたが、定かではありません。
 耳は写真で見たときは垂れ耳でしたが、映像では半直から垂れ耳までいたようでした。外見はどちらかというとハウンドっぽい感じがあり、牧羊犬の中ではボースロンが似てるかも。(垂れ耳だったから。)写真などでは足の長いタイプ(主にスムース)をよく見かけますが、足が短めでがっちりした個体もけっこういました。

 資料には気性が荒く、主人以外の人間、犬との交流は難しいと書かれていましたが、そんなことはありません。確かにオーナーに忠実で、他の人間を無視した態度でしたが決して威嚇も警戒もありませんでし、触ってもびくつくこともありませんでした。
 コートはスムースとワイアーヘアードがいるようです。
 ワイアーは少ないようですが、もし見てみたい方はマザー牧場に行ってみて下さい。那須にはスムースしか居ませんでしたが、こちらは半分くらいがワイアーでした。


Norfolk Heeler(ノーフォーク・ヒーラー)

  原産国:イギリス

 ランカシャー・ヒーラーの紹介にこの犬の名前が登場します。コリーの系統かどうかも正しくは判らないのですが、ヒーラーのほとんどがここに属するのでとりあえず、こちらに持ってきました。
 既に絶滅種でヒーラーという家畜の蹄を噛んで動かす技能を持っていたこととノーフォークという、原産地だけがその名前から伺えます。


Queen'sland Heeler(クィーンズランド・ヒーラー)

  原産国:オーストラリア


Smith-field Cattle Dog(スミスフィールド・キャトル・ドッグ/スミスフィールド・コリー)

  原産国:イギリス
  カラー:ホワイト&ブラック

 ロンドンのスミスフィールド食肉市場へ牛の群を追ってゆくという仕事をしていた牧羊犬。多分、既に存在はしていないでしょう。大抵は何日もかけて多くの牛を列にまとめ、夜も番をする。もちろん、タフでなければやっていけない。
 この犬を基に、オーストラリアン・キャトル・ドッグ・スタンピー・テイル・タイプが産まれている。

 しかし、ホワイト&ブラックでイギリスの牧羊犬といえば、ボーダー・コリーシェットランド・シープドッグが思い当たるが、彼等の先祖とは関係はあるのだろうか?


Swedish Vallhund(スウェーディッシュ・ヴァルフンド/ヴェストゴーン・スピッツ/ヴェストイョータスペッツ)

  原産国:スウェーデン
  体高:30-36cm
  体重:9-15kg
  カラー:ウルフ・グレーの濃淡

 イギリスのウェルシュ・コーギーによく似た短足の牧羊犬である。直接関係があるという記録はないようだが地理的にも海を挟んでいるだけなので、おそらく古い時代には血のつながりがあったのかもしれない。この犬種も尾が生まれつき短いので、どちらかというとウェルシュ・コーギー・ペンブロークと関係が深そうである。
 1943年、スウェーデン・ケンネル・クラブで公認。

 何百年も牧畜を手伝うありふれた犬だった。(ヴァイキング船の遣りだしにこの犬の装飾が施されているものも見つかっているそうだ。)しかし、1940年代までに頭数は激減。激減して初めて見直され、個体の調査が始まり、絶滅は免れた。
 母国での主な仕事はコーギーと同じく、牧畜である。仕事熱心なところもよく似ている。手入れも楽で、人慣れし、訓練にもよくついてくるので、用事を与えれば家庭犬としてもやっていけるようだ。

 現在はより重く、開毛気味のものと、より細身で優美な輪郭、首筋の毛も長く毛が平たく身体に沿って生えているものの2つのタイプが存在する。


Welsh Corgi Cardigan(ウェルシュ・コーギー・カーディガン)

  原産国:イギリス
  体高:26.5-32cm
  体重:11-17.5 kg
  カラー:ブリンドル、ブルー・マール、ブラック&タン、セーブル、ブラック&ブルー・ブリンドルのポイン


Welsh Corgi Pembroke(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)

  原産国:イギリス
  体高:25-31cm
  体重:10-13.5kg
  カラー:レッド、セーブル、フォーン、ブラック、タン、これらの色にホワイトのマーキングが入るものもあるが、ホワイトが多すぎるのはショーでは失格になる。

 最近では日本でもこの犬種はかなり見かけるようになった。英国王室でよく寵愛されており、現在のエリザベス女王と絵画に描かれたことが人気が出たきっかけだと何かで目にしたことがある。ダックスフンドのような愛嬌ある姿と、日本ではお馴染みのスピッツ顔は人気が出て当然という気もする。
 KC、AKC、FCI、CKC等で公認。

 祖先は12世紀の頃、ヘンリー1世がフランドルから連れてきたシッパーキーの様なスピッツ・タイプの織物師達の犬という説もあるが、スウェーディッシュ・ヴァルフンドに酷似していることからこの犬種との関係も否定できない。この犬をバイキングが母国に持ち帰ったとも、逆にヴァルフンドをイギリスに運んだとも云われている。
 1800年代まではヒーラー(家畜の踵を噛み、動かす犬)として、市場まで牛を移動させるのに使われ、今日でもその仕事につく犬も現地ではいるようです。
 ちなみにウェルシュ・コーギー・カーディガンはよく似ているが、あちらはどちらかというとダックスフンド系の子孫らしい。彼らとは由来も生まれも異なったにも関わらず同じ「見張る犬」「作業犬」(Cur=作業する、見張る、勇敢等、幾つかの意味がある古い言葉、gi=犬)という作業性と見た目の為に同じ名前で呼ばれるようになってしまった。彼らが正式に個別の犬種として認められたのは1934年の事。
 1933年にヨーク公が娘達のために求めたロザウェル・ゴールデン・イーグルという子犬がイギリス王室がこの犬を寵愛するきっかけになったとか。

 吠え声は鋭く、活発で賢く意志も強い。些細な事で怒りはしないが、このサイズで牛と対等にやり合えるこの犬の事だ。いざという時は勇敢に立ち向かう。意志の強い犬なので、しつけには手こずるかもしれないが、賢い犬なのでしつけに失敗するとしないとではその後の生活がかなり変わってしまう。
 運動は元が牧羊犬なので十分に行う。ただし、段差には注意。運動は十分行わないとストレスと脂肪が溜まってしまう。太ると胴の長い犬なので背骨を痛め易くなるので太らせてはならない。
 被毛は換毛期以外は手はかからない。


Yorkshire Heeler(ヨークシャー・ヒーラー)

  原産国:イギリス

 ランカシャー・ヒーラーの紹介にこの犬の名前が登場します。系統などははっきりしませんがヒーラーのほとんどがここに属するのでとりあえず、こちらに持ってきました。
 既に絶滅種でヒーラーという家畜の蹄を噛んで動かす技能を持っていたことと名前からヨークシャーで働いていたという事しか判りません。


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