原産国:アメリカ
体高:36cm以上で牝は37cm、牡は39cmを越えてはならない
体重:11-13kg
カラー:ソリッド・ブラック(それにタンが入るものを含む)、パーティ・カラー(ホワイト地に明確な斑のあるもの)、アスコブ(ASCOB=Any
Solid Color Other Than Black、ブラック以外の単色でタンのポイントがあってもかまわない)
そもそもは基本的なランド・スパニエルの典型というべき鳥猟犬。ひところはスパニエル全体を「フィールド」の名で呼ぶほどだった。
1892年、11kg以下のものを(イングリッシュ・)コッカー・スパニエル(当時はスモール・フィールド・スパニエル)と呼び、犬種として分離した。
ショー向けの繁殖が始まったためかコッカー・スパニエル、サセックス・スパニエル、(イングリッシュ・)ウォーター・スパニエルなどとの交配を経て、19世紀の後半には体高の低い姿へと変わっていった。その後、その反動か逆に体高の高いタイプへ移行するのにさらにアイリッシュ・ウォーター・スパニエルの血が加えられた。(この頃にブラッドハウンドとの関係も考えられる。)
20世紀初めには再び、猟犬としては認められない程太りすぎ、足が短く、胴体の長すぎる病的な犬が増え、第二次大戦を挟んだこともあり、その数は激減した。このせいで現在全てのフィールド・スパニエルが、たった4頭の直系の子孫となっている。牡のロネイン・リーガルとゴーマック・ティール、牝のコロンビーナ
of ティフォントとエルムベリー・モルウィーナ of リューラスの4頭だが、この内の牡2頭は同胎である。