Lost Japanese Dog

縄文犬、弥生犬から最近になって滅んだものまで、
交通網が発達する寸前までは実に多種の地域独特な日本犬(地犬)が存在していたようです。
多くが戦争と洋犬の侵入や交通の発達で雑種化が進み絶滅しています。


Aizu(会津犬)

  原産国:日本、福島

 福島の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Akagi(赤城犬)

  原産国:日本、群馬

 群馬の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Awa(阿波犬)

  原産国:日本、徳島

 徳島の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Ayachi(綾地犬)

  原産国:日本、大分、宮崎

 大分、宮崎にまたがる地域の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Chichibu(秩父犬)

  原産国:日本、埼玉

 埼玉の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Echigo-shiba(越後柴/越後犬)

  原産国:日本

 越後地方原産の柴犬の1種である。(とは言っても、「柴」とは小さな日本犬全般を差すので、現在の柴犬と特に確定的な血縁がある訳ではありません。)
 特にこの時期にとか、こんな理由でとかどこを見ても見つからないのだが、おそらくは多くの地犬(日本の特定地域に存在した純血犬群)と同様、明治、大正時代の雑種化と戦時中、戦後の中で数を減らしてしまった事が原因かと思わる。(追記 06年08月)


Hyuga(日向犬)

  原産国:日本、宮崎

 宮崎の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Inaba(因幡犬)

  原産国:日本、鳥取

 島根県東部にいた地犬。現在の山陰柴の基礎となっているが、やはり山陰柴の基礎となった石州犬と統合されているので、絶滅と扱った方が妥当と思われる。(初紹介 06年08月)


Iwate(岩手犬/御所犬)

  原産国:日本
  体高:55-60cm

 昭和初期に絶滅した犬種で、原産は岩手と秋田の県境の奥羽地方。岩手犬と御所犬はどうやら途中、統合されたらしい(名称は岩手犬として)。ちなみに、確か犬の和風の飾り物(白い丸い犬で首に綱を巻いて飾られているもの)の事を御所犬と言ったかと思う。
 血統的には秋田犬(秋田マタギ)と同じものだったようだが、闘犬の為に大きく、強くするために他犬種の導入が行われた彼らと異なり最後まで猟犬種であった。しかし、そのために雑種化と戦争、猟師(マタギ)の減少の為に数が減り、絶滅している。(文献により、残存しているという説もあります。)(追記 06年08月)


Jikkoku(十石犬/十石柴)

  原産国:日本、群馬
  体高:41-55cm
  カラー:胡麻、赤一枚、黒など

 群馬県の西端域で広範囲に渡り猟犬としてカモシカ、猪狩りなどに使われた猟犬。
 犬種名は峠の名(正確には峠の名前を付けられた個体「十石号」)より付けられたそうだ。しかし、十石犬の元となった「十石号」はどうやら信州のうまれだったそうで、・・すると血統的には信州柴の一派という事になる。
 姿は、足がすらりとしていて幅広で厚い耳、巻き尾か枯れ尾。そして、コートはダブルコートだったらしい。

 しかし、その暖かいコートが仇となり、戦時中にはこの犬の皮を毛布にし、また、戦後には米兵や家庭用に多くの犬を買収されたことなどによって純血種が激減。昭和27年には既に2頭しか純血種がいなくなり、事実上、絶滅した。(追記 06年08月)


Jomon(縄文犬)

  原産地域:ユーラシア大陸

 多くの野生味の強い日本犬達の祖先とされる犬。この縄文犬か、弥生犬の血から多くの日本犬が生まれ、両方の血を受け継ぐ犬も多い。また、この犬はパーリア犬の子孫でもある。

 発掘された骨からすると、小型でストップが浅いという特徴を持っていたらしい。アジア人は多くが狩りの共に連れていく程度の犬への感心の示しようなので、パーリアからほど遠からぬ見た目であったはずだ。
 北海道犬琉球犬が強くこの血を受け継いでいるようだ。


Koeji(越路犬)

  原産国:日本、宮城
  カラー:白など

 宮城の地犬、仙台犬の毛変わり。仙台の越路という地域で突然変異の個体が生まれた為、この犬種名となる。仙台犬に比べても鹿狩りがうまかったらしい。
 他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Koshi(越の犬/立山犬/白山犬/能登犬/大野犬)

  原産国:日本
  体高:48-50cm程度
  カラー:胡麻、黒など

 この犬種、越が(こし)の読みなのか、(えつ)の読みなのかまず迷った。この表記で合っているようです。

 この越の犬は昭和初期、秋田北海道甲斐紀州四国と共に天然記念物に指定されたものである。しかし、昭和45年には絶滅した。他の日本犬はは天然記念物に指定されていないことから、それなりに固定されていた?・・と今まで書いていたがどうやら富山の立山犬、石川の能登犬、福井の大野犬といった犬達を越の犬として指定された為に、それぞれの体型、毛色はばらついていたのでこれらを同一犬種として認定し、また保存するのは困難だったらしい。
 他の日本犬に比べ、、猟性も乏しかったようで昭和38年には富山で県獣としても指定されたが数が減り絶滅した。(追記 06年08月)


Koshikiyama(甑山犬)

  原産国:日本、鹿児島

 犬種名の読み方が微妙です。甑山で「こしき」と呼ぶ地域があるらしく、もちろん普通は甑で「こしき」なんですが。どなたか知っていたら教えて下さい。m(_ _)m
 薩摩犬が残存していると見つかったのが旧下甑村という場所で、この甑山と関係があるのかもしれない。

 鹿児島の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Kouyasu(高安犬)

  原産国:日本、山形
  体高:53-60cm程度

 ・・小学校の時、読んだっけ「高安犬物語」。・・そうか、既に絶滅種だったのね。(;_;)

 秋田犬、岩手犬にならぶ実猟のマタギ犬。山形県高畠町が発祥の地とされる。虎毛の忠誠心の高い犬。上記の本の話でも犬は元の飼い主である猟師のもとへ帰ってしまった。
 
 甲斐犬が祖先であったとも言われる。・・虎毛だからか?(追記 06年08月)


Maeda(前田犬/加賀犬)

  原産国:日本、石川
  カラー:白など

 石川の地犬。加賀藩の時代に作られていた猟犬。
 面白いことに日本犬の割に珍しく、半、又は垂れ耳である。牙も長く、唇から出る程だったとか。(初紹介 06年08月)


Sanin-tora(山陰虎/斑犬)

  原産国:日本、山陰地方
  カラー:虎など

 山陰地方の地犬で特徴的なのは虎犬である事。
 他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Sekishu(石州犬/石州柴)

  原産国:日本、島根
  体高:34-44cm

 鳥取の因幡犬と共に、山陰柴の基礎となった犬。因幡犬との統合により、石州犬の保存とはならないので絶滅として扱うが、その血は現在の山陰柴にちゃんと受け継がれている。(初紹介 06年08月)


Sendai(仙台犬)

  原産国:日本、宮城
  カラー:白など

 宮城の地犬。鹿狩り用の犬だが、性格的には大人しく、人懐こいので番犬には向かなかったとか。越路犬の原種。
 他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Shiiba(椎葉犬)

  原産国:日本、大分、宮崎

 大分、宮崎にまたがる地域の地犬。他の多くの地犬同様に交通が進んだ事から、他地域から持ち込まれた犬との雑種化と戦争によって数を減らし絶滅に至ったと考えられる。(初紹介 06年08月)


Tsugaru(津軽犬)

  原産国:日本、青森

 東北地方原産、中型の地犬だったが、明治以降激減。現在では絶滅している。絶滅の主な原因は他の地犬と同様、雑種化が進んだことにある。
 Net上で検索をかけると津軽三味線の「津軽犬皮の張り替え」に当たるんですが、・・存在してないですよね、津軽犬? 昔の毛皮がありますよって事なのかしらん?(追記 06年08月)


Yayoi(弥生犬)

  原産地域:ユーラシア大陸・朝鮮半島

 日本犬の2大先祖の一方。もう一方はもちろん、縄文犬である。
 弥生人と一緒に日本に連れ込まれたこれらの犬達は、日本人の血統と似た分布をしている。北海道、沖縄の人の外見が似ているのと同じように北海道犬琉球犬といった比較的本州から離れた地域の犬達は、この弥生犬の血をほとんど継いではいないらしい。
 逆にこの犬の血をよく継いでいるのは本州のなどの犬達である。彼らは朝鮮半島の犬達とはこの犬を通して、遺伝子的にも近いという事になる。恐らく血のつながりのあるだろう、珍島犬などにも似ていたと思われる。

 サイズは中型であったらしい。もちろん、この犬も縄文犬同様、古代のパーリア犬の子孫であるが、朝鮮半島を経由している分だけ北方のスピッツ系の影響がある。


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Japanese Dog

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