Wolf & Wild Dog

犬の祖先とされると現在の犬達の古い祖先達、
または姿の変わらない古いタイプの犬達です。
ただし、主にアフリカからアジアの海のシルクロードを渡った犬がほとんど。


Bali Mountain Dog(バリ・マウンテン・ドッグ)

  原産国:インドネシア
  体高:50cm


Basenji
(バセンジー/アフリカン・ブッシュ・ドッグ/アフリカン・バークレス・ドッグ/アヴヴィ/
アンゴ・アンガリ/コンゴ・ドッグ)

  原産国:コンゴ
  体高:10-11cm
  体重:40-43kg
  カラー:ホワイトにチェスナット、ホワイトにブラック、ホワイトにブラック&タン


Canaan Dog(カナーン・ドッグ/カナーン・ハウンド/ケルプ・カナーニィ)

  原産国:イスラエル
  体高:48-61cm
  体重:16-25kg
  カラー:グレー、ブラック、トライ・カラー以外全色可


Carolina Dog
(カロライナ・ドッグ/アメリカン・ディンゴ/ディキシー・ディンゴ/
ノース・アメリカン・ネイティヴ・ドッグ)

  原産国:アメリカ
  体高:56cm
  体重:13.5-18kg
  カラー:イエローからゴールデン

 外見はディンゴなどのパーリア犬に似ている。非常に野性的な、風貌である。
 アメリカン・インディアンがかつて連れていたらしいが、現在はアメリカ南部の州でよく知られる。・・とはいえ、決して有名な犬ではないし、おそらく外国では知られていないだろう。

 半野生の犬もいるが、子犬の訓練は容易。牧畜、猟などに使うことができる。活動的だが、控えめな面も持つ。


Dingo(ディンゴ)

  原産国:オーストラリア
  体高:56cm

 学名「Canis antarcticas」。以前、本で見たときは「Canis Dingo(又はCanis lupus dingo=狼の亜種とする学名)」でしたが、そのままの文献もあり、謎です。他にも「Canis familiaris dingo」という犬の亜種とするものもあり、未だ微妙な立場の様です。
 オーストレリアン・ナショナル・ケネル・カウンシルでのみ公認犬種。

 彼らはオーストラリア在住の数少ない(唯一?)の野生の犬科の動物で、原住民のアボリジニがオーストラリアに渡ってきたときに一緒についてきたアジアのやドールが先祖というのが通説であるが、アボリジニ達が渡ってきたよりずっと後(約4,000から5,000年前)に渡ってきたというアジアのイエイヌ(パーリア系か?)の子孫であるという説もある。
 その子孫は野生となり、のんびり生活をしてきた有袋類を獲物にして繁殖してきたそうだ。ライバルといえばタスマニアン・デビルか、滅んだタスマニアン・タイガーぐらいのもの・・と思ったが、どうやらディンゴはタスマニア島にはいなかったらしい。
 野生のせいか、狼のように繁殖期は年1度。また、吠えないところも同じである。
 耐久力は抜群、高い知能を持ち狡猾である。独立心旺盛で飼育も訓練も非常に難しいし、また、野生種なので、責任を持てない者は飼育することは無理である。

 現在では家畜などをおそうので恐れられてもいるが、動物園なんかでも飼われていたりする。家庭でのブリードはされていない。(オーストラリアの大半の州では飼育を禁止されているらしい。)(追記 07年01月)


Hottentot Dog(ホッテントット・ドッグ)

  原産国:南アフリカ

 南アフリカで、その名の通りホッテントット族が代々飼育してきた猟犬である。外見はジャッカルに似、大きな特徴として全員背中に逆毛とつむじがあったといわれる。
 現在は絶滅している。

 現地の犬はオランダの猟犬と交配され、やがてローデシアン・リッジバッグになり、アフリカの商人がタイへ連れていった個体の子孫は島に孤立し、タイ・リッジバッグ・ドッグとなる。(タイ・リッジの方がホッテントット・ドッグらしさを残しているかもしれない。)
 どちらも、遠い地に生き別れても兄弟だとわかるように背中につむじを背負っている。(^_^;)



Indiana Dog(インディアナ・ドッグ)

  原産国:アメリカ
  カラー:レッド・ブラウン

 この犬はランドシィーアチェサピーク・ベイ・レトリーバーノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの紹介の時に交配した犬の中にその名が登場する。
 草むらで飛び跳ねる狐に興味を持った鴨が、待ち受ける狐の罠にはまってまんまと近寄って行くというのを地元のインディアンが、自分たちの犬にまねをさせて狩りに使っていた犬らしい。カロライナ・ドッグもインディアンが連れていた犬だが、姿などは似ているのではと思うのだが。
 チェサピーク・ベイは基本的にレトリーブをする犬だが、タフな猟犬、警護犬としても働ける犬。


New Guinea Singing Dog(ニュー・ギニア・シンギング・ドッグ)

  原産国:ニュー・ギニア
  体高:35-46cm
  体重:8-14kg
  カラー:レッドからブラウンで、それに影がついたもの。ホワイトのマーキングがはいったものもある

  パーリア犬の子孫で、野生犬として紹介されている割に、ちゃんとブリーダーが付いている。とは言え、ブリーディングと言ってもほとんど保護する事が目的で、ニュー・ギニアでも100から200頭ほどの個体しか残っていないようだ。
 UKC、ARBA、コンチネンタル・ケンネルで公認。パーリア犬として認めている様だ。
 「Canis hallstromi」の学名を持つ。

 1957年にエリス・トラフトンによって発見されている。
 彼らは6000年もの間、ほぼ隔離状態にあり、狼の様な独自のルールを持つが、吠えながら狩りを行うなどの犬らしい固有の特色などもある。この特色のある変調しながら歌うような吠え声が犬種名となっている。
 外見は近しい親戚でもあるディンゴの様。彼らと同じように基本的に、野生さを残しているので長時間のハンドリングは好まず、扱いも、人が犬のボスになれなければ苦労するだろう。
 ニューギニア土着の野生犬で、低地、高地の部族の側で生活している。(追記 07年01月)


Pariah(パーリア/パイ・ドッグ)

  原産国:インドを中心としたアジア圏

 現在はタイプの一つと捉えるのが適当。名前はどうやら直訳すると「下級民」とされ、インドのカースト制度からきた言葉らしい。

 古代では人との関わり合いを持たない群れた野生犬だが、そこから派生し、人の暮らしの中に入り込み、現在では純血種とされるパーリア・タイプの犬種が存在する。
 日本では多くの日本犬が
縄文犬と呼ばれるパーリア犬と弥生犬と呼ばれる北方系(スピッツ系)パーリアの子孫である。基本的には南へ行くほどパーリアの影響が濃いが、北海道犬の様に僻地であったために弥生犬が持ち込まれず、血液的にはパーリアに近いという犬もいる。
 
タイ・リッジバッグ・ドッグバセンジーカロライナ・ドッグ(UKC公認)などのパーリアの子孫でありながら、犬種として認められているものも多く、また、古い時代のうちに他のタイプの犬と交雑し、それが固定され純血種になったものも多い。(特にスピッツ系との交雑種)
 逆に言えば、自然な淘汰を含んだ交雑をしてもパーリアとして受け入れられるが、人為的な交配をしたものはパーリアとはされない様だ。(初紹介 07年01月)


Rhodesian Ridgeback
(ローデシアン・リッジバック/アフリカン・ライオンドッグ/アフリカン・ライオン・ハウンド)

  原産国:南アフリカ、ジンバブエ
  体高:61-69cm
  体重:29-39kg
  カラー:ウィートン、レッド・ウィートン

 数年前、日本のTVで番組の企画でリッジバッグの子犬を育てていたのを見た気がする。今でも、どこかでタレント犬として働いているのかなぁ?

 確か、ローデシアはジンバブエの昔の国名だったと思う。
 1922年、7人の愛好家によってローデシアン・リッジバッグ・(ライオンドッグ・)クラブが発足され、1924年に南アフリカ・ケネル・ユニオンがこの犬種を公認している。アメリカでは1955年に公認。
 イギリスへは1930年代初期に登場し、1947年に当時のエリザベス王女、現在のエリザベス女王が南アフリカ訪問時に一つがいのリッジバックが贈られた。雄犬の方は初代英国チャンピオンとなったリッジバックの父犬である。

 アフリカから遠くアジアのタイに、世界にたった2種背につむじを持った犬種の片割れであるタイ・リッジバッグ・ドッグがいる。しかし、まったく遠い犬種ではなくどうやらリッジバッグの先祖にあたるホッテントット・ドッグをタイに連れていって島に取り残された末裔らしい。
 リッジバッグ自体の発生はやはりホッテントット族が飼っていた猟犬の直系の子孫であることは間違いない。1600年代にオランダ人が本国からケープに連れてきた猟犬とホッテントット族の犬を交配させて産まれたものが始めのようだ。
 その後、リッジバッグの最大の功労者コルネリウス・ファン・ローエェンが現れる。
 彼は大物ハンターで、マタベレランドに住むヘルム氏という聖職者を訪問した時、氏が1870年代にケープから連れ帰った上記の初期のリッジバッグ2頭を見て、自分の持ち犬を交配できるように段取りした。そして、その交配から産まれた子犬達の中に今日のリッジバッグに似た個体が存在した。猟をさせればつむじのある犬が最も剛胆で、ライオンにも一歩も引かないと云われたそうだ。
 彼の犬達の需要は高まり、それに伴って純粋犬という概念が形を成した。

 猟犬、護衛犬、番犬など、護りも攻めも出来る犬である。どんな気候にも耐え、タフで、忍耐強い。実際にライオンなどと戦うときは対峙するのではなく、吠えたり、襲いかかるふりをしながらライオンの体力と判断力を奪う。
 性質は主人に忠実。ただし、自立心旺盛なので彼の主人になりうる主人でなければならない。外の人間には打ち解けにくい。へたな訓練をすると危険な犬になりかねない犬種なので、幼い頃からの一貫した公平な教育が必要。利口なので訓練自体は入りやすいが、頑固な一面も持ち、訓練を怠れば神経質になることもある。
 運動量が多ければ、特に手入れのかからない犬である。広大な土地を護る仕事を与えて貰えるならばこのうえない。
 最近のOFAの資料からは約2割が股関節形成がエクセレント、7.4%が形成不全である。念のためにレントゲンを撮る事が良心的、常識のある繁殖である。他に、不規則に遺伝する類皮腫ろう(リッジの前方か後方にできる腫瘍)、骨軟骨症(食事に栄養補給食品を多く添加することが原因ではないかとも云われる)などが注意される。
 
 肩の後ろ辺りからつむじが巻き、だんだん狭くなり尻の隆起部で融合し終わる。肩の後ろのつむじの基点にできる、クラウンと呼ばれるつむじの下端が延びたつむじの1/3以上あってはならない。


Taiwan Dog(台湾犬)

  原産国:台湾


Thai Ridgeback Dog(タイ・リッジバック・ドッグ)

  原産国:タイ
  体高:58-66cm
  体重:23-34kg
  カラー:シルバー、ブルー、マロン、ブラックなど

 昔、グレーの個体をTVで見たことがあるし、少しですが日本にも登録されてます。那須にもいました。
 個人的な意見としてどことなくバセンジーに似ているような気がします。初期の野生犬が人の手つかずで交雑せず生き延びた・・っていう共通点はあるので、そういう選択繁殖のせいか?

 近年になって欧米に知られるようになった犬で、起源は中世の頃に遡ると思われる。360年前には存在していたらしいが、400年程前にアフリカの商人がローデシアン・リッジバックの先祖であるホッテントット・ドッグをタイとベトナムの間にあるダオ・プー・クォク島に連れてきたものが先祖かもしれないという説もある。
 なにか目的の為の犬ではなく、番犬や猟などに使われている。

 身体的な特徴に犬種名でもあるリッジバックがある。ローデシアン・リッジバックと同じように背に沿って畝(リッジ)のような逆毛が生えている。目は青か青灰色のものがいる。
 性質は非常に野生味あふれたもの。警戒心が強く、勇気があり、持久力に富む。日本犬とやっていける人ならうまくつき合えるだろう。
 精悍なイメージを受ける犬なので是非、運動をきちっとさせて筋肉質な身体を作ってもらいたい。


Wolf(ウォルフ/狼)

  原産国:北半球を中心とした世界各国

 あまりに括りの大きい種なので、紹介というより参考までにという感じになりますが、徐々に書き足していく形で犬と各犬種にからむように紹介したいと思います。

 ちびアルが知ってる限り、ヨーロッパオオカミ、シンリンオオカミ、北極オオカミ、朝鮮オオカミ、中国オオカミなどが存在する。他に未確認でアンデスオオカミや、姿のかわったタテガミオオカミなどがいますが彼らは犬との関わり合いは薄いのでここでは紹介しません。(もっともアンデスオオカミは犬との雑種と聞いたこともあるけど・・。)
 ちなみに日本には日本オオカミ(本州)と蝦夷オオカミ(北海道)が過去に存在していましたが、共に既に絶滅したとされています。蝦夷オオカミについては確認されているオオカミの中で最大種とされている。
 このうち、犬と関わり合いの深いのはヨーロッパのオオカミで過去には害獣として狩猟対象(有名なのはボルゾイアイリッシュ・ウルフハウンド)ともされ、最近では狼犬のオオカミ方の種に使われている。他に肥後狼犬珍島犬昆明犬などのように事実かどうかは別としてオオカミの血が入っている、血を引いていると言われる犬種も各地に存在します。(^_^)

 犬種としてのウルフ・ドッグで知られるのはサーロス・ウルフホンド(カルパチアのシンリンオオカミとシェパードの交配種)とチェコスロヴァキアン・ウルフドッグ(カルパチアのヨーロッパオオカミとシェパードの交配種)、他に公認のないルーポ・イタリアーノが知られているが、犬種としては認められないまでもアメリカや日本には多くのウルフドッグが存在している。
 日本ではその多くが、シベリアン・ハスキーアラスカン・マラミュートなどのマラミュート族との交配が多いような気がする。アメリカではアメリカン・ウルフドッグというページを見かけたことがあって、確かそれはジャーマン・シェパードとの交配種だった。

 さて、このオオカミを交配した犬種だが、両方ともオオカミの体力、運動能力と犬の賢さを目的に訓練を入れる犬として作られている。・・が、大抵オオカミと犬を交配した場合オオカミの警戒心の強さが強く出るようだ。
 犬という生き物は古い時代にオオカミから人に懐きやすい個体、またはハンデがあって群に入れてもらえなかった個体が人に結びついて犬になったと考えられる。逆にオオカミは人から迫害を受けたこともあり、神経質で用心深く、賢い個体のみが生き残ったのだ。その証拠とも言えるのが北極オオカミでグリーンランドに住む北極オオカミはほとんど人間と接触することがなかった為か、警戒心が大陸のオオカミよりも薄いと言われている。(多分、ナショナル・ジオグラフィックで特集してたオオカミだと思う。)
 犬でいうところのシャイな個体が生き残っているはずのオオカミを交配しているのだから、家庭犬にはもちろん向かないだろう。プロが訓練するにしても、世代を重ねてもう少し警戒心を薄くしないと知らない人を見ただけで隠れるような、実力の発揮できない犬になってしまう。
 ちびアルが見たサーロス・ウルフホンド達も多分、書物に書かれている「外見、性質もオオカミに近い」という犬達から何世代も性格向上を目指して、穏やかな個体を選択して種親にしてたんだと思います。彼らはドッグ・ショー会場というざわざわした場所で犬の様に穏やかに飼い主達の雑談に付き合っていたのですから。(^_^;)
 こういう傾向を見ると、じゃあ、北極オオカミをオオカミ側の交配に使ったら?と言い始めそうですが、北極オオカミだってヨーロッパオオカミよりは穏やかというだけで、犬に比べたらやっぱり警戒心の強い野生動物です。しかも、体格は大柄でヨーロッパオオカミ以上。・・その上、上記のグリーンランドの穏やかな連中は数少ない(確か、一時期絶滅したと思われていた。)のだから、人間のお遊びなんかには廻して欲しくないです。

 現在ではオオカミ達はほとんど保護される立場にかわっていて、広い保護区で管理されていたりします。そうそう、以前に「オーロラの下で」という映画(主役?は白いメスの橇犬とオオカミのボスの間に生まれたオオカミ犬で、本当に繁殖させたそうです。)がありました。あれは本当の話はアメリカのノーム市まで血清を届けたというバルトーやトーゴ(共に古いハスキー)の話を元にしているのですが、アメリカには既にそれほどのオオカミの個体数が存在せず、ロシアで撮ったそうな。


ハホアウー

  原産国:トーゴ
  体高:58-66cm
  体重:11-14kg
  カラー:サンディからレッドブラウンまでの全色。シェードがかかっている個体もある。

A&S商会   All Dog List

Hairless Dog

Sighthound  
Spitz  
Species & Unique Dog  
Molossian Dog  
Scenthound  
Toy Dog  
Sheepdog  
Gundog  
Terrier  

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